2024年11月13日
シール貼りのアルバイトは「簡単に始められる」「未経験者も大歓迎」というイメージから、学生や主婦、短期間で働きたい方に人気があります。
しかし求人サイトで魅力的に見えても、実際には思わぬリスクやトラブルが潜んでいることもあります。
本記事ではシール貼りバイトの実際の仕事内容や給与に加え「きつい」と言われる理由や詐欺などの危険性、さらに体験談も交えてご紹介します。
これからシール貼りバイトを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
シール貼りバイトでは、商品やパッケージ、パンフレットなどにシールやラベルを貼る作業が中心です。
仕事内容はシンプルですがスピードと正確さが求められるため、長時間同じ作業を続けるのが苦手な人にとっては「単純すぎて辛い」と感じるかもしれません。
また作業環境によっては倉庫や工場内で行うため、空調が効きにくかったり立ち仕事が続くこともあります。
シールを貼るという単純作業が繰り返されるため慣れるまでは精神的に飽きやすく、集中力も途切れがちです。
特に数時間同じ姿勢で作業を続けると腰や肩に負担がかかることがあり、体がこわばるのを感じる人も少なくありません。
シール貼りにはノルマが設定されている場合が多く、1時間に何枚以上という基準をクリアする必要があります。
最初は慣れない動作を繰り返すため、スピードが上がらずプレッシャーを感じる人も多くいます。
シールの位置や整った貼り方に気を配らなければならないため、目の疲れを訴える人もいます。
特に目を酷使し続けるため、視力に負担がかかってしまうことが難点と言えます。
一見、安全に見えるシール貼りバイトですが、意外な危険性やトラブルの報告もあります。
求人情報に書かれていた作業内容と実際の業務内容が異なるケースがあります。
シール貼りだけと聞いていたのに、実際には他の重労働や雑務も求められる場合もあるようです。
また、シール貼り作業があまりにも過酷な環境で行われる場合もあり、募集内容をしっかり確認することが必要です。
シール貼りバイトの求人の中には、未経験歓迎や高時給を謳っておきながら実際には低賃金で長時間労働を強いられる悪質なケースもあります。
登録料や制服代、交通費を理由に最初に費用を請求するケースもあり、怪しい求人には注意が必要です。
信頼できる求人サイトや派遣会社からの募集に応募することで、リスクを避けることが大切です。
シールやラベルを貼る際にカッターやハサミを使うことがあり、誤って手を傷つけてしまうこともあります。
慣れない作業を急かされて行う場合、思わぬケガをする可能性が高くなるため、注意が必要です。
長時間立ちっぱなしの環境では、足のむくみや腰痛、膝の痛みなどの体の不調が出ることもあります。
特に、重いシールロールを運んだり、長時間無理な体勢で作業を行う現場では体力的な負担もかかります。
シール貼りバイトの時給は地域や企業によって異なりますが、一般的には1,000円から1,300円程度が相場です。
フルタイムで働けば1日8,000円から1万円ほど稼げる可能性があります。
1日8時間、週5日働くフルタイムで考えると、月に16万円から20万円程度の収入が期待できる一方、短期間のバイトが多く勤務時間も不定期であるため、安定収入にはつながりにくいという点も理解しておきましょう。
また交通費や食費の自己負担がある場合が多く、総合的に考えると「高収入」とまでは言えません。
シール貼りバイトの評判はさまざまで、肯定的な意見と否定的な意見の両方が存在します。
ポジティブな評判としては、「未経験でも始めやすい」「仕事内容がシンプルで覚えやすい」「頭を使う必要がないので楽に感じる」といった点が挙げられます。
短期での採用が多いため期間限定で働きたい人にとっては好都合であり、特に学生や主婦など短期間で収入を得たい層には人気です。
また、作業がルーティン化されているため、慣れてくると自分のペースで効率よく進められる点も評価されています。
一方で、否定的な意見も少なくありません。
「単調な作業の繰り返しに耐えられない」と感じる人もおり、数時間続けるうちに集中力が途切れてしまうこともあります。
特に長時間働くと飽きやすく、「無心でできるが、そのぶんやりがいや達成感が少ない」との声も。
また、シール貼り作業のノルマが設定されている場合が多く、求められる枚数に達しないと評価が下がったり、時には契約を打ち切られることもあるためプレッシャーを感じる人もいます。
このように、シール貼りバイトにはメリットとデメリットがあり、自分に合った作業内容や勤務環境を見極めて選ぶことが重要です。
ここでは、シール貼りバイトのリアルな体験談を2名の方からご紹介します。
シール貼りのバイトは思っていたよりもきつかったです。
もともと単純作業は好きですが、何時間も同じ動作を繰り返しているとやっぱり疲れてしまいます。
座っていると腰や肩に痛みが出て、集中力も切れてしまいがちでした。
また、求人内容と違って他の雑務も多く、休憩時間も短かったので少しストレスを感じました。
短期バイトとして始めたシール貼りですが、最初は『こんなにシンプルな作業なら楽だろう』と思っていました。
けれど思った以上にノルマが厳しく、プレッシャーがありました。
さらに登録時には聞いていなかった雑用までさせられ、求人内容と違う点も多かったです。
詐欺とまではいかないものの、内容をしっかり確認してから応募した方が良いと感じました。
シール貼りバイトは、以下のようなタイプの人に向いていると言えます。
シール貼り作業はひたすら同じ動作を繰り返すため、集中力を保ちながら細かい作業を続けられる人であればストレスなくこなすことができます。
仕事の手順が決まっており、変化の少ない業務に飽きにくい人や一定のリズムで作業を進めるのが得意な人にとっては快適な仕事環境となるでしょう。
シール貼りの作業は一枚一枚の貼り方が重要であり、ずれると見栄えが悪くなり製品としての品質に影響が出てしまいます。
そのため慎重に丁寧な作業ができる人や、集中してミスを避けられる人にとっては得意とする分野であり、他のスタッフや管理者からも信頼される傾向にあります。
「短期間で働きたい人」や「副業として収入を得たい人」にも向いています。
シール貼りバイトは比較的短期の募集が多く、単発や週単位での採用もあるため特に学生や主婦、フリーターなど、フルタイムの就業が難しい人でも気軽に始めることができます。
予定が空いている時間だけ働きたいという方にとって、シール貼りバイトは非常に柔軟性のある選択肢となります。
シール貼りバイトは一見すると簡単で安全に見える仕事ですが、実際には長時間の単調な作業が続き、慣れない人には体力や精神的な負担もかかります。
また求人詐欺や業務内容の不一致などのリスクもあり、注意が必要です。
これからシール貼りバイトを検討する方は、仕事内容や報酬だけでなく信頼できる求人情報を選び、自分の適性も見極めて応募することが重要です。
佐保 健太郎
「住み込み」に特化した求人サイトのライフジョブを運営。 リゾートバイトや出稼ぎ求人、寮付きの求人をご紹介しています。 学生時代からリゾートバイトや期間工の仕事を複数経験。 出身は兵庫県、特技はお菓子作り。