2024年11月11日
倉庫内軽作業バイトと聞くと、「楽そう」「体力が必要なわけではない」といったイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし中でも特にピッキング作業は、実際に経験してみると「最悪だ」と感じる人が少なくありません。
では、なぜピッキングがここまで敬遠されるのでしょうか?
本記事ではピッキング作業がきつい理由と、それでも向いている人の特徴について詳しく解説します。
ピッキング作業とは倉庫内で注文に応じて商品を棚から取り出し、出荷準備をする仕事です。
具体的には、リストや端末を見ながら必要な商品を特定の棚から探し出し、集めていくという単純作業です。
しかし単純であるからこそ作業量が多く、同じことを繰り返すため精神的にも体力的にも負担を感じやすい作業となります。
ピッキング作業が「最悪」と評される理由はいくつかあります。
ピッキングは一日中同じような作業を繰り返すことが多いため、単調さが苦痛に感じることがあります。
特に集中力が途切れるとミスが発生しやすく、少しのミスでもやり直しを命じられることも少なくありません。
これが精神的なストレスとなり、「最悪だ」と感じる原因の一つです。
ピッキングは重い荷物を運ぶイメージがないかもしれませんが、実際には商品によってはかなりの重量があり、それを一日中運ぶことになります。
さらに倉庫内を歩き回ることが多いため、体力的にも負担がかかります。
特にシフトが長時間の場合は体力的な疲労が蓄積し、「きつい」と感じることが多いです。
倉庫内は空調設備が整っていないことが多く、夏は暑く冬は寒いという環境で作業することになります。
このため季節によっては体力的な負担がさらに増します。
また立ちっぱなしや歩き回る作業が多いため、足腰に痛みを感じることも。
これらの環境が、ピッキングを「最悪だ」と感じさせる要因になっています。
ピッキング作業には、一定の時間内に指定の数の品物を集めるというノルマが課されることが多いです。
スピードを求められるため、常に時間に追われるプレッシャーがかかります。
このプレッシャーが原因でストレスを感じやすくなる人も多いです。
特に未経験者にとっては最初の壁となりやすい部分です。
ピッキング作業が「最悪」と感じる一方で、適性がある人にとっては比較的働きやすい仕事でもあります。
以下のような特徴を持つ人は、ピッキング作業に向いていると言えるでしょう。
ピッキングは同じことを繰り返し行うことが多いため、単調な作業を苦にせず集中して取り組める人に向いています。
自分のペースで作業を進めることができる環境なので、黙々と仕事をこなすのが得意な人にとってはそれほど苦痛に感じないでしょう。
倉庫内での移動や荷物の運搬は、意外と体力を消耗します。
日頃から運動をしている人や体力に自信がある人は、ピッキングの肉体的な負担を乗り越えやすいです。
また体を動かすことが好きな人にとっては、運動不足の解消にもなるため逆に楽しさを感じることもあるかもしれません。
ピッキングでは決められた時間内にノルマを達成することが求められるため、時間管理が得意な人に向いています。
効率的に作業を進めることで無駄を省き、スムーズに業務をこなすことができます。
これによりプレッシャーを軽減し、作業に集中することができるでしょう。
厳しい環境やプレッシャーにも耐えられる忍耐力がある人は、ピッキングの辛さを乗り越えやすいです。
特に長期間働くことでスキルが上がり、作業スピードも向上します。
そのため、初めは辛くても続けるうちに自信を持てるようになるケースも少なくありません。
ピッキング作業を始める前に以下のポイントを押さえておくと、よりミスマッチのリスクを減らすことができます。
実際に働く職場の環境や作業内容を事前に知ることで、ギャップを減らすことができます。
職場見学を通じて倉庫内の雰囲気や温度感、スタッフの対応などを確認しておくと良いでしょう。
倉庫バイトはシフトが長時間にわたることが多いです。
特に繁忙期には残業が発生することもあるため、体力面での覚悟が必要です。
無理のない範囲で働く時間を調整することも大切です。
未経験者がいきなりスピードを求められると、ミスが多くなりがちです。
まずは正確さを重視し少しずつスピードを上げていくことが重要です。
焦らず、自分のペースで慣れていきましょう。
ピッキング作業には辛い面も多いですが、メリットもあります。
ピッキング作業は専門的なスキルが必要なく、未経験者でも始めやすい仕事です。
研修制度が整っている職場も多く基本的なことは現場で学べるため、バイトデビューにも向いています。
倉庫内軽作業は、比較的高時給な求人が多いです。
夜勤や残業手当がつくことで、短期間で効率よく稼ぎたい人には向いている仕事です。
体を動かす仕事のため、自然と体力がついてきます。
運動不足を感じている人や、健康維持を目指している人にとってはプラスの側面と言えるでしょう。
ピッキング作業は求人情報や業務内容の説明だけでは分かりにくい部分が多く、実際に働いてみないと感じられない苦労ややりがいもあります。
ここでは、実際に倉庫でピッキング作業を経験した2名の体験談をご紹介します。
個々の感じ方や職場環境の違いにより、体験がどのように異なるか参考にしてみてくださいね。
最初は単純作業だから楽だと思っていましたが、実際にやってみると体力の消耗が予想以上でした。
特に、棚の上から重たい荷物を持ち上げたり逆に低い位置から引き出す作業がキツくて、腰や肩にすぐに負担がきました。
夏場は倉庫内がものすごく暑く、汗だくで働くのも一苦労です。
でも、逆に体力がつくのは実感できて、仕事終わりの爽快感があるのは救いですね。
日頃から体力に自信があったので、ピッキング作業も大丈夫だろうと考えて始めました。
でも、実際は想像以上に厳しかったです。
特にノルマが厳しくて、どうしても焦ってしまい最初はミスが多発して怒られることも。
正確に、かつスピーディーに進めるプレッシャーに慣れるのに数週間かかりました。
でも、同僚に助けてもらいながら、徐々に効率よくできるようになった時は達成感がありましたね。
ピッキング作業は「最悪」と感じる人も多いですが、向いている人にとってはやりがいを感じられる仕事でもあります。
単調な作業を苦にしない人、体力に自信がある人、そして忍耐力を持つ人は、ピッキング作業を続けやすいでしょう。
また事前に仕事内容や環境を理解し準備をしておくことで、ピッキングの辛さを少しでも軽減できます。
ピッキング作業に挑戦する際には、自分に合った職場を選び無理なく続けられる働き方を見つけてください。
佐保 健太郎
「住み込み」に特化した求人サイトのライフジョブを運営。 リゾートバイトや出稼ぎ求人、寮付きの求人をご紹介しています。 学生時代からリゾートバイトや期間工の仕事を複数経験。 出身は兵庫県、特技はお菓子作り。