2024年11月4日
社員寮は企業が従業員に提供する住居の一つで、多くの人が新しい職場での生活を始める際に利用しています。
しかし、中には「ボロくて汚い」と感じる社員寮も少なくありません。
では実際に住むことになった寮の環境が悪い場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。
本記事では、実体験をもとにボロい社員寮の事例やその対処法について徹底解説します。
ボロい社員寮とは、古くなった建物や劣化した設備が目立つ住居環境を指します。
例えば築年数が古く外壁がひび割れている建物では、雨漏りや風の侵入などの問題が発生しやすく安心して住むことが難しくなります。
こうした老朽化した建物は見た目だけでなく、実際の居住環境にも大きな影響を及ぼします。
また、エアコンや給湯器などの設備が故障している場合も多く見られます。
特に夏場にエアコンが動かない、冬場に給湯器が壊れてお湯が使えないといった状況では生活の質が著しく低下します。
さらにキッチンの設備が古く、料理をするのにも苦労するケースも珍しくありません。
さらに深刻なのは、共用スペースの清潔感が欠如していることです。
例えば共用のトイレやシャワールームが掃除されておらずカビが生えていたり、使用者のマナーが悪いために汚れが目立つことがあります。
このような環境では日々の生活で精神的にストレスを感じることが多く、リラックスできる空間が提供されないことから住む人にとって大きな負担になります。
こうしたボロい社員寮の実態は居住者にとって物理的な不便さだけでなく、精神的なストレスや健康リスクをもたらします。
居住環境の悪さが日々の生活に影響を及ぼし、長く住み続けることが難しいと感じる人も少なくありません。
私が経験した社員寮の一つは、築40年以上の木造建物でした。
外観からして年季が入っており、玄関を入ると独特のカビ臭さが漂っていました。
部屋の壁紙はところどころ剥がれ、床には擦り傷が目立ちました。
夏場にはエアコンが効かず、窓を開けると虫が大量に入ってきてしまうため、毎晩寝苦しい夜を過ごしました。
さらに共用のキッチンとトイレは使用者のマナーが悪く、掃除も行き届いていなかったため使うのを躊躇してしまう状態でした。
特に長期間使用されていない古い冷蔵庫にはカビが生え、トイレの水漏れも放置されていたため快適さとは程遠いものでした。
(Dさん / 30代男性)
このような住環境において、最も大きな問題は精神的なストレスです。
仕事から帰ってきてもリラックスできる空間がないと、疲れが取れにくくなり日常生活に支障をきたします。
また、不衛生な環境で過ごすことによる健康リスクも無視できません。
例えばカビによるアレルギー症状や、適切な温度管理ができないための体調不良などが挙げられます。
ボロい社員寮に住むことになった場合、まずできることは「現状を改善するためのアクション」を取ることです。
以下に、具体的な対処法をいくつかご紹介します!
まず第一に社員寮を管理している企業や管理者に現状を報告し、改善を求めることが重要です。
設備の不具合や清掃が行き届いていない場合は迅速な対応を依頼しましょう。
特に水漏れや電気設備の不具合は安全面にも関わるため、早急に対処してもらう必要があります。
企業側の対応が遅れる場合、自分自身でできる改善策もあります。
例えば部屋の換気をこまめに行い、空気清浄機や除湿機を活用して湿気対策をすることが効果的です。
また100均で購入できるカビ取り剤や掃除用具を使い、自分で清掃を行うのも良いでしょう。
小さな努力ですが、これによって生活環境は多少なりとも改善します。
もし改善が見込めずストレスや健康リスクが大きい場合には、引っ越しを検討することも一つの選択肢です。
企業に対して、他の社員寮や家賃補助を活用した引っ越し先の相談をしてみましょう。
場合によっては自己負担での引っ越しが必要になることもありますが、長期的に見れば精神的な負担が軽減され仕事にも集中できるようになります。
社員寮の質は、企業選びの際にチェックすべき重要なポイントの一つです。
転職や新しい仕事を探している際には、以下の点を確認するようにしましょう。
オンラインでの説明だけでは分からない細かな部分を確認するため、内見は必ず行うようにしましょう。
内見時に設備や建物の状態を細かくチェックし、気になる点があればその場で質問することが大切です。
既にその社員寮に住んでいる人たちのレビューや口コミを調べることで、実際の状況を知ることができます。
SNSや口コミサイトを活用し、情報を収集することが有効です。
契約書に記載されている内容をよく確認し、設備のメンテナンスに関する条項が明記されているかをチェックしましょう。
入居後にトラブルが発生した際に備えて、事前に対応策を知っておくことが重要です。
ここまで、ボロい社員寮の実態についてご説明してきましたが、実際に住んでみない限りは分からないことも多くあります。
そこで、ここからは設備の整っていない社員寮に住むこととなってしまった方々の体験談をご紹介します。
初めてこの社員寮に入ったとき、「え、これ本当に住む場所なのか?」と正直驚きました。
会社からの補助も出るし、家賃も安いからと期待して入居したものの現実は甘くなかったです。
まず、部屋に入った途端、湿気とカビの臭いが鼻を突きました。
壁には黒いシミのようなものが点々と広がっていて、どうやら長年放置されていたみたいです。
最初は「自分で掃除すればなんとかなるだろう」と軽く考えてましたが、カビは簡単に落ちるものじゃなく掃除をしてもすぐにまた浮き出てきます。
毎日あの臭いを感じながら寝るのは想像以上にストレスでした。
社員寮に入る前は「仕事先も近いし、生活費も抑えられるしいいかも!」って思ってたんですけど、入って早々その考えが甘かったと気づかされました。
まず部屋の中がとにかく古い!壁紙はところどころ剥がれてるし、畳も擦り切れて変な臭いがするんです。
しかも、夜になるとどこからともなくカサカサという音が…。
最初は気のせいかと思ったけど、やっぱりあの嫌な予感は的中してました。
なんと、ゴキブリが出たんです。
殺虫剤を手にして部屋の隅々まで点検するたびに、泣きたくなる思いでした。
ボロくて汚い社員寮は、居住者にとって大きなストレスと健康リスクを伴います。
しかし、企業への改善依頼や自分自身での清掃、引っ越しの検討など対処法は存在します。
最も重要なのは、問題を放置せずに積極的に解決策を見つける姿勢です。
また社員寮の質は仕事選びにも影響を与えるため、事前の調査と情報収集が欠かせません。
より良い住環境を手に入れることで、仕事にもより一層集中しやすくなるでしょう。
佐保 健太郎
「住み込み」に特化した求人サイトのライフジョブを運営。 リゾートバイトや出稼ぎ求人、寮付きの求人をご紹介しています。 学生時代からリゾートバイトや期間工の仕事を複数経験。 出身は兵庫県、特技はお菓子作り。