2024年12月17日
スキー場でのリゾートバイトは、冬の季節限定で特に学生や若者に人気があります。
美しい雪景色を楽しみながら働けるだけでなく、住み込みで生活費を抑えられるというメリットもあり多くの人が挑戦しています。
しかし、実際に働いてみると「きつい」と感じることも少なくありません。
本コラムではスキー場リゾートバイトの体験談を交えながら、仕事の実態やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
スキー場リゾートバイトは冬季にスキー場周辺で宿泊施設や飲食店、レンタルショップなどで働くアルバイトのことを指します。
主な業務内容としては、以下のようなものがあります。
リフトの管理やスキー・スノーボードのレンタル対応を行います。
観光客と直接接する機会が多く、元気で明るい接客が求められる仕事です。
また、雪かきや安全確認などの裏方作業も含まれるため、体力が必要です。
フロント業務や客室清掃、レストランでの接客を担当します。
特にフロント業務では観光客への観光案内やチェックイン・アウト対応が中心で、言葉遣いやマナーが重要です。
客室清掃では、丁寧さとスピードが求められます。
調理補助やホール接客が主な業務です。
レストランでは多くの観光客が訪れるため、ピーク時のスピード対応が求められます。
調理補助の場合、未経験でも簡単な作業から始められる点が特徴です。
仕事内容は多岐にわたりますが、いずれも観光客を相手にするサービス業がメインとなります。
また、スキー場での仕事が未経験でも採用されるケースが多く、「初心者歓迎」といった求人もよく見られます。
まず、スキー場リゾートバイトの魅力について見てみましょう。
スキー場のバイト最大の魅力は、何といっても絶景の中で働けることです。
真っ白な雪景色に囲まれた非日常的な環境は、多くの人に癒しを与えてくれます。
澄んだ空気の中で仕事をすることで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
また、夜には満天の星空を楽しむことができるのも、都市部では味わえない特別な体験です。
スキーやスノーボード好きにとっては、リフト券が無料または割引になる特典が大きなメリットです。
仕事が終わった後や休日にゲレンデを満喫できるのは、リゾートバイトならではの特権といえます。
また、レンタル割引が適用されるため、自分の道具を持っていなくても手軽にウィンタースポーツを楽しむことができます。
住み込みのため、家賃や光熱費が無料のケースが多く、食費もまかなわれることが少なくありません。
そのため、給料をほぼそのまま貯金に回せるという利点があります。
特に、短期間で集中して稼ぎたい人には最適な環境です。
また生活費が抑えられることで、余裕を持ってお金を管理することができます。
同じスキー場で働くスタッフとの交流も大きな魅力です。
年齢やバックグラウンドの異なる人々と出会い共同生活を送ることで、新たな友情やネットワークを築くことができます。
時には一緒にゲレンデで滑ったり地元の観光を楽しむこともあり、貴重な思い出を作ることができます。
一方で、スキー場リゾートバイトには厳しい一面もあります。
仕事内容によっては長時間の立ち仕事や重い荷物を運ぶ作業があり、特にゲレンデスタッフは寒さの中での業務が中心となります。
そのため、体力に自信がない人にはきついと感じることも多いです。
また、リフト作業では常に寒風にさらされることが多く、防寒対策が必須です。
住み込みの環境に慣れる必要があります。
自分の時間が取りづらかったり、共同生活のストレスを感じることもあるでしょう。
また、スキー場の多くは都市部から離れた場所にあるため、生活の利便性に欠けることがあります。
最寄りのコンビニやスーパーが遠い場合、日用品の買い物が不便に感じることも少なくありません。
スキー場のシーズンは繁忙期が集中しており、観光客が押し寄せる時期には休みが取れなかったり業務量が急増することがあります。
そのため、計画的に自分の時間を確保するのが難しいこともあります。
また繁忙期には業務が流れ作業になりがちで、やりがいを感じにくいこともあるかもしれません。
スキー場での仕事は厳しい寒さの中で行われるため、風邪を引きやすくなる可能性があります。
特に長時間外で作業する場合、手足の冷えや乾燥に注意が必要です。
体調を崩さないためにも、防寒具や保湿ケアなどの事前準備が欠かせません。
ここでは、スキー場リゾートバイトを経験した三人の方の体験談をご紹介します。
それぞれの視点から仕事のリアルな姿を感じ取ってみてください。
初めてスキー場のリゾートバイトに挑戦しました。
私はホテルのフロント業務を担当していましたが、忙しい日々の中でたくさんの観光客と接する機会があり、やりがいを感じました。
ただ繁忙期には連日12時間勤務になることもあり、体力的にはかなりきつかったです。
でも、仕事終わりにリフト券を使ってゲレンデで滑ったり、同僚と夜の星空を眺めたりする時間はとても楽しかったです。
総合的には、やってよかったと思える経験でした。
冬の間に貯金をしたくてスキー場のレンタルショップで働くことにしました。
仕事内容はスキーやスノーボードの貸し出しやメンテナンスで、初めは覚えることが多くて大変でした。
でも、慣れてくると観光客の方との会話を楽しめるようになり、接客業の面白さを知りました。
ただし雪かきなど予想外の重労働があったり、寒さで手がかじかむのは辛かったです。
それでも、美しい雪景色と温泉でのリフレッシュは最高でした。
大学の冬休みを利用して、スキー場の飲食店スタッフとしてアルバイトをしました。
主にホール業務を担当しピーク時には多くの観光客が押し寄せるため、テンポよく接客するのが求められました。
特にお昼時は忙しさが尋常ではなく、最初は疲労感が半端なかったです。
それでも、休憩中にゲレンデの景色を眺めながら温かいココアを飲む時間は格別でした。
同僚とも仲良くなり、みんなで夜に雪合戦をしたのも良い思い出です。
スキー場リゾートバイトは美しい自然の中で働ける魅力や貯金がしやすい環境がある一方で、体力的な負担や生活環境のストレスといった厳しい一面もあります。
本記事で紹介した体験談や情報を参考に、自分に合った働き方かどうかをしっかり検討してみてください。
もしスキーやスノーボードが好きで、新しい環境での挑戦を楽しめる方なら素晴らしい経験が待っていることでしょう。
佐保 健太郎
「住み込み」に特化した求人サイトのライフジョブを運営。 リゾートバイトや出稼ぎ求人、寮付きの求人をご紹介しています。 学生時代からリゾートバイトや期間工の仕事を複数経験。 出身は兵庫県、特技はお菓子作り。